7.焙煎度合いの基礎:SCA×当店基準で読み解く"味の地図"

コーヒー生豆にどの程度まで熱を加えるかによって、豆の色は明るい茶色から黒に近い色まで変化します。
この加熱の度合いを「焙煎度合」と呼び、酸味・甘み・苦味といった風味の方向性を知る目安になります。
焙煎が進むほど酸味は穏やかになり、苦味が強まります。
日本では「ハイ」「シティ」「フレンチ」などの名称が使われますが、店ごとに基準が異なるため、同じ"シティ"でも焙煎の深さが違うことがあります。
さらに英語圏では Light・Medium・Dark という別の基準が使われるため、呼称が混乱しやすくなっています。
本記事では、こうした焙煎度の違いを世界基準(SCA)と当店基準(LCF)の両面から整理し、色・味わいとの関係をわかりやすく解説します。
日本に来たばかりの外国人の方には、日本独特の焙煎表記が分かりづらいかもしれません。
当店の基準は日本の標準的な焙煎度と大きくズレていませんので、ぜひ海外の方にも読んでいただけたら嬉しいです。
はじめに
「ハイロースト」や「シティロースト」といった焙煎度の名前は、コーヒー好きの方でも混乱しやすいものです。たとえば「ハイ」は"高い=深い"イメージがありますが、実際は中煎りより少し深い程度で、より深いのは「シティ」や「フルシティ」です。
さらに英語の "Medium Roast" は、日本の「ミディアムロースト」と必ずしも一致しません。英語圏の「Medium」は、日本のシティ〜フルシティに近い場合もあります。本記事では、SCA(国際基準)と当店基準(≒国内実務基準)を重ね、色・クラック(ハゼ)・味わいの関係をやさしく説明します。

